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この作品はもうすでに日本で公開になっているようなので、今回はネタバレありで書かせていただきますね。
もともと観ようと思ってる作品についてはなるべく前情報を入れないようにするのが私の常なんですが、この映画はほんとに 1. レイフが出てる 2. ケイト・ウィンスレットがこの作品でアカデミー賞受賞 3. 珍しくこちらより先に日本で公開 くらいの情報しかありませんでした。 イメージ的には昔、デ・ニーロでしたっけ、非識字者の人が主人公の映画・・・あれが頭にあったくらいで。 で、実際映画が始まると舞台がベルリンでびっくり(後にこれがほんとにイメージどおりの非識字者の話でもっとびっくりしたんですが)。 この映画、なんだかすごく考えさせられました。 いったいどういうことだったんだろうって。 ハンナは結局ミヒャエルの前から2度突然に姿を消すわけですが、最初はこれ、どちらもミヒャエルの為かなと思ったんです。1度目はまだ高校生である彼をこれ以上振り回すわけにいかないと思い、2度目はあんな風に突然置き去りにしてしまった彼に迷惑をかけるわけにいかないと思い・・・。 けどそうするとなぜ昇進と聞いたときに、うれしそうな顔をするどころか非常に困惑してたのかがよくわからなくて。 で、さらに考えて、結局彼女という人は、おそらくずっと不幸な生活を一人で送ってきて、幸せになるということが怖い。だから今よりいい条件の話があると怖くて逃げてしまうのかなと思いました。これだと一応、最初の突然の失踪、昇進を喜ばなかった、そして最後の自殺のつじつまが合うかなと。 けれども、さらによくよく考えてみると(考えなくてもご覧になった方はすぐにおわかりになったのでしょうけど、私には結論に達するまで一晩かかりました・・・)、1度目に去ったのは単に昇進して事務所勤めになると非識字者であることがわかってしまうから、それだけのことなんですよね。結果としてミヒャエルの前からも姿を消すこととなってしまった。 では2度目にああやって逝ってしまったのは? おそらくミヒャエルのテープを獄中で聞いて、心はずっとあの頃に戻っていたことだと思います。けれど実際にミヒャエルに会ってみると、あれから長い年月が経ったことを実感してしまった。さらに自分にとっては時が止まったようだったこの20年の間に、彼は一度結婚し離婚するという、人生のいわゆる一つの過程まで終えてしまっている。 妙な現実を見ることなく、そこで終えたかったのかもしれませんね。 この作品でものすごく印象的だったのが、幼い頃と大人になってから、役者は変われどハンナを見るミヒャエルの目付きが全く一緒だったこと。獄中にいるハンナに最初で最後会ったときの彼のあの眼差しに涙が出ました。 けれど悲しいなと思ったのは、これだけ他人(ミヒャエル)の人生に影響を与えたハンナだったのに、結局彼女の行動にミヒャエルのことを思ってというのはなかった気がするんですよね・・・。最後だって、後に残されたミヒャエルの気持ちなんてあまり考えていなかったのでは? ただハンナという人間には目からうろこの部分もありました。 裁判でのシーン。 任務を遂行したために、結果として多くの人を見殺しにしてしまった彼女。「仕事をやっただけ。他にどうすればよかったのですか?」という彼女の反論には驚きました。普通に聞いたらなんと冷酷な人間かと思ってしまうところですが、彼女の場合はただほんとうに実直で真面目人間だからこそ出たセリフなんですよね。融通・応用が利かないタイプと言えばそれまでなんですが、言われたことはきっちりと、一切そこに疑問を感じずにやり遂げようとする・・・そうか、そういう人もいるのかという思いでした。 ・・・とまあ、真面目に語ってしまいましたが、ミヒャエルの少年時代を演じたダフィット・クロス君。足がきれいですね~!!!白人にありがちと言っちゃあありがちなんですが、あのすらっとまっすぐな足の美しさに思わず見とれました(余談ですが、こういう白人美少年系の足の話題になるとすぐ、「モーリス」で足の間にコインを挟むというエピソードを思い出してしまいます・・・ぐふふ)。 そしてレイフ。いやー、弁護士とか外交官とか先日のお貴族様とか、こういう役になるとピシッと決まりますねぇ。それに上述のあの優しい眼差し・・・、忘れられません。 最後にケイト・ウィンスレット。 言うことないですね、この人の演技は。 ハンナという人物像には非常に興味が湧きまして、本を読んだらさらによくわかるかなーと考え中。 ただ、レイフとケイト以外はもろドイツ顔で、そこのところが若干ん?と思いました。 レイフとケイトはものすごくよくて、文句の付けようもないんですが、SSとかそういう話も絡んでくるし、あれは全ドイツ人キャストで撮ってもよかったかなーという気も。あれがドイツ語だとさらにリアルだったかも。けれどそうするとこうした大作にはならなかったでしょうしね・・・。うーむ、難しいところです。 原題:"The Reader" 仏題:"The Reader" 製作年:2008年 監督: Stephen Daldry 出演: Kate Winslet, Ralphe Fiennes, David Kross nouilles-sautees好き嫌い度:★★★★★★★★★☆ 今日の日記がお気に召しましたらクリックお願いします→
by nouilles-sautees
| 2009-08-19 22:06
| アメリカ映画 A to G
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