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パリのよいところは、映画館がたくさんあるところ。
そして小さな映画館では昔の映画がよく上映されていて、それが大手の映画館にはない魅力です。 この「羅生門」もその一つ。 黒澤明の映画はときどきどこかで上映されることがあって、私はその機会になるべく観に行くようにしています。クラッシックな作品はこれまで観たことがあるとは言ってもTVの画面でしたから、こういう機会はうれしいものです。 「羅生門」は以前観たように記憶していましたが、今回観て、「そうか、こんな話だったか」とあらためて思いました。第12回ヴェネチア映画祭のグランプリ、第24回アカデミー賞の名誉賞(外国語映画賞)を受賞したそうです。 時は平安時代、すさまじい雨が降る中、きこりと法師が雨宿りをしているところにもう一人、男が加わる。きこりと法師はとある裁判に証人として立ち会っており、最後に加わった男にその成り行きを話して聞かせる。 第一発見者であったきこりはその事件について、自分の目で見たことを話しだす。 自分が山に入ったとき、女物の傘、侍の腰紐などが点々と散らばっており、その先に侍のしたいがあったということであった。 その後、その事件を起こしたとされる盗賊が捕らえられ、お白州に引き出される。彼は、確かに侍とその妻が山の中を通るのを見て、妻をどうしても手に入れたくて襲った、さらにその女は夫と盗賊の2人に対決を命じ、自分は勝った方に付いていくとまで言ったと言うのだ。しかし、そうして夫の方を殺してみたものの、女はいつのまにか消えていたということであった。 その後、寺に保護されていたその女の話、そして夫の話は霊媒を通して聞くことになる。 問題は、それぞれ語り手によって事件のバージョンが全然違っていること・・・。 それぞれあまりに話が語り手の都合のいいように作られているものの、かと言ってまるっきり嘘とも言えない話で、その裁判の一部始終に立ち会った法師は人間不信にまでなってしまう。 ざあざあと降る大雨が印象的で、底冷えのする寒さがひしひしと伝わってきました。 映画に興味のなかった頃は、なぜ「トシロウ・ミフネ」という人が海外でそんなに人気があるのか?と思っていましたが、一度この人の作品を見ると、現在活躍する国内外の俳優を見てもなかなか三船敏郎に匹敵する人っていないな・・・と感じます。オーラが違うと言うか。 原題:"羅生門" 仏題:"Rashomon" 製作年:1950年 監督:黒澤明 出演:三船敏郎、志村喬、京マチ子 おすすめ度:★★★★★★★★★☆ 今日の日記がお気に召しましたらクリックお願いします→
by nouilles-sautees
| 2007-09-10 19:27
| 日本映画
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