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え~、しばらくさぼってましたが、またレビュー復活です。
書きたいレビューは溜まってますが、最近は全然映画に行けていないのが現状・・・。これからクリスマス前まで非常に忙しいのですが、なんとか週一ペースで映画館に行くのが目標ではあります。最近また見たい映画が目白押しですし♪ というわけで今日ご紹介の映画。 戦争映画っていうのは、見たら「これはよかった」と思うものが多いものの(最近では「硫黄島・・・」でしょうかね、やっぱり)、テーマ的にはすごく惹かれるものではありません。ただ戦争ものは、作品の良し悪しは別として勉強になりますよね。今回はブノワ・マジメル目当てで見たんですが、やはりちょっと勉強できたように思います。 私が住んでいるフランスは北アフリカを占領していました。 北アフリカとはチュニジア、モロッコ、アルジェリア。うちチュニジアとモロッコは独立を果たしたものの、アルジェリアは依然としてフランス領のまま。そこでアルジェリアの独立戦争ともいえる戦争が勃発します。 しかしこの戦争は単なる独立戦争ではなく、アルジェリア内にいるヨーロッパ系の住民とかアラブ系先住民とかも絡んだ内部戦争も絡んでいて、なかなかややこしい戦争だったようです。 この映画の舞台はアルジェリア、その戦争の真っ最中です。 作戦遂行途中の部隊に新任の中尉がやってくる。 職業は工業デザイナーで、まだ若い彼は敵側と言えど女子供を傷つけてはならない、拷問は禁止・・・と自らの理想を貫こうという青年将校なのだが、戦争的観点から言うと甘ちゃん。 食料らしきものをロバで運ぶ女性たちを決して撃ってはならんと叫ぶ中尉の命令を無視して、彼女達を撃つ部隊のベテラン伍長。中尉は彼を激しく非難するが、実際に遺体を調べてみるとそれは女の服装をした男であり、運んでいたものは武器だった・・・などというエピソードもある。 こういう経験から、少しずつ戦争というものを理解する中尉ではあったが、やはり優先は理想。そんな部隊に数々のミッションが与えられる。与えられたミッションは一つ一つこなしていく部隊だが、犠牲も大きい。こなしたミッションの数だけ、いや時にはそれ以上に仲間が死んでいく・・・。 冒頭にも書いたように、この戦争は非常にややこしく、アルジェリア人側にもフランスに味方する側とフランスの敵になっている側があり、さらにフランスの敵側であっても第二次世界大戦の時にはフランス人たちと共にフランスのために戦った同士、しかもその時のフランスの勲章まで受けている者もいるのです。 作品はこの戦争の作戦遂行の様子を一つずつ淡々と描いています。部隊の中の人間模様より優先は作戦の描写。ちょっとドキュメンタリータッチで、登場人物の中の誰かに感情移入することなく、常に第三者の目で映画を追っていくことになります。 これがいいのか悪いのか、私にはわかりませんが、戦地での友情等、少々ドラマチックな部分を省いてドキュメンタリーっぽく撮ったこの映画、アルジェリア戦争の事実がはっきりと私の中に残りました。 ブノワ・マジメルは律儀な中尉役。ちょっと普段より逞しい系です。 戦地においても貴公子っぽい役はさすがにぴったり。泥にまみれても王子♪みたいなね。ただ作品が上記のようなので、今回はあまりブノワ、ブノワと目で追う感じでは見てないのですが。 実際にはフランスがかなり残虐なことをやってたらしいこの戦争ですが、その行為を認めたのはわりと最近の話。まあちゃんと認めただけいいんでしょうけど。 仏題:"L'Ennemi intime 製作年:2006年 監督:Florent Emilio Siri 出演:Benoît Magimel, Albert Dupontel, Aurélien Recoing おすすめ度:★★★★★★★★☆☆ 今日の日記がお気に召しましたらクリックお願いします→
by nouilles-sautees
| 2007-11-08 22:59
| フランス映画 A à G
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