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久々日本映画です。
毎回書いてる気がしますが、黒沢清はこちらで人気なので、作品はだいたいフランスに来ます。それも日本で公開された後、比較的早い時期に来ているような気がします。 この「トウキョウソナタ」は昨年のカンヌ映画祭ある視点部門で受賞しているのでよけいかな。 これも毎回毎回書いてると思いますが、黒沢清監督作品は「CURE」以降、毎回期待してはちょっとガッカリを繰り返しているので、久々ホラー系じゃない作品だと、そういう気負いなくして観れるのでホッとします。 リストラに遭ったことを家族に言えず、毎日毎日出勤しているかのように外出はするものの、職も決まらず焦る毎日の父。アメリカ軍に入る夢を持つ大学生の長男、ピアノを習うことを両親に反対されるものの、こっそり始めてしまうまだ小学生の次男、そしてそんな家族の中にあって、なんとかそれぞれの繋ぎ役になろうとしているが、どうにもできない母。 そんなそれぞれが全然違う方向を向いているある家族の話。 リストラされたと告白できない父親の話はよくあることながら、その父親が職を探すもうまく行かず、同じリストラ仲間に出会って助け合ったりというエピソードはなかなかよく描かれていたと思います。 ただその後、役所広司が出てきたあたりで急に劇場でのお芝居チックになったと言うか。役作りなんでしょうけど、あの少々大げさなまでの台詞回しにはちょっとびっくりしました。 確かに役所広司登場シーン辺りからの家族それぞれに起こる一連のことがなければ、あのラストに結びつかないんですが、どうもちょっと違和感がありましたね、あの付近だけは。 後で知ったんですが、長男役の人、ブラザートムの息子さんなんですってね。 ずいぶん背が高そうと思ってはいたけど、187cmとはびっくり。 それから次男役の男の子、是枝監督の「誰も知らない」とかに出てたっけ?と思ったのですが、私は初めて見た顔だったみたい。近頃の小学生の男の子の顔の傾向ってわりと似てたりするんですかね、ちょっと細めで目尻がきりっとしたような顔ばっかりという気がするんですが。 作品の方は、上記違和感の部分以外は家族それぞれが丁寧に描かれていて、私はとてもよかったと思いました。 とりあえず黒沢清の作品に出てくる家が外装も内装もやたら怖いので、今回の作品に出てくる家にはほっとしました(笑)。 原題:"トウキョウソナタ" 仏題:"Tokyo Sonatai" 製作年:2008年 監督:黒沢清 出演:香川照之、小泉今日子、小柳友 nouilles-sautees好き嫌い度:★★★★★★★★☆☆ 今日の日記がお気に召しましたらクリックお願いします→
by nouilles-sautees
| 2009-04-28 21:48
| 日本映画
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