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今年のカンヌ映画祭で出品されてから公開が待ち遠しかった映画です。
なんせブノワ・マジメルはじめブノワ・ポールブールド、ヴァンサン・リンドン、そしてジャン・ピエール・バクリ・・・というそうそうたる顔ぶれ。 ただしあんまり大物が揃いすぎると、それぞれの見せ場を作る方にエネルギーがいっちゃって映画としてはちょっとイマイチになったりすることがちょっと心配でした。 観に行ったところ、それぞれの見せ場が・・・という心配は特になかったんですが、一見全く関係のないようでいて微妙にどこかでつながっている人々のストーリーがなんだかちょっとバラバラすぎていまひとつ物足りなかった気がします。 評判もあまり芳しくなかったとかで、私の行ってる映画館の系列からある日いっせいに姿を消してしまいました。最終日と思われる日の前日になんかヤバイ気がして観に行ったのが正解。 小学校の教師、こそ泥まがいの男、知事に立候補しようとしている男、不倫中の医者・・・。 彼らはそれぞれに悩みを抱えながらそれぞれの人生を生きている。 これらの人々がこの3日間でとんでもない現場で出会ったり、すれ違い程度の接点を持ち、そして自分の人生を新しく再出発する。 ・・・というストーリーなのですが、2時間の中にちょっといろいろ詰め込みすぎたのかも。ひとりひとりの登場人物にちょっと重みが欠けたような感じでした。それぞれの接点というのも、例えば「クラッシュ」ほどにあっと思わせるものもない。 それぞれに好きな俳優ばかりなだけにちょっと残念でした。 ブノワ・マジメルは・・・見るたびにおっさんになっていくような気がしてつらい。 それだけに役の幅は広がってるのかもしれないけど、お腹が出てきたなあ・・・。 そして彼の姿はこの映画を見た翌日、偶然にも同時期に上映終了となった別の映画で再確認することになりました。 その様子はまた次回に。 それからジャン・ピエール・バクリ、この日記ではご紹介したことがなかったように思いますが、フランスの名優のひとり。 「ムッシュ・カステラの恋」のムッシュ・カステラの人です。 田舎の社長の恋の奮闘記なんですが、面白くもありもの悲しくもあり、いい作品です。 ご覧になったことがない方は是非一度ご覧下さい。 仏題:"Selon Charlie" 製作年:2005年 監督:Nicole Garcia 出演:Jean-Pierre Bacri, Vincent Lindon, Benoît Magimel おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆ 今日の日記がお気に召しましたらクリックお願いします→
by nouilles-sautees
| 2006-09-25 21:36
| フランス映画 O à Z
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