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今年のカンヌ映画祭で審査員賞を受賞したアニメです。
激動期のイランで少女時代を過ごしたマルジャンの目を通して、1979年の革命によるイスラム共和制への移行、その直後のイラクとの戦争勃発の様子が描かれてします。 これは監督であるマルジャン・サトラピの自伝的作品で、彼女の同名マンガの映画化。マンガは読んだことはないのですが、このアニメは原作に忠実に作られており、アニメの出来もかなりよかったと思います。まさにマンガの絵が動いているという感じでした。 イラン・・・あんまり知らなかったですね、この国の歴史も。 前に「麦の穂をゆらす風」でも思いましたが、知らない国がほんとに多いなと・・・。 この「ペルセポリス」でもまた反省しました。 フランスに住んでると、実際いろんな人に出会います。 日本では新聞で名前を見るくらいだった国の人・・・。紛争や戦争が起こっても遠い国の話でした。 ヨーロッパの人にとっては、東欧のそういう話も地理的にある程度身近な話なのでしょうが、私は東欧の人に会うたびにあまりに歴史を知らなくて困ってしまいます。 イスラム世界の話も難しいですよね。 やはり地理的にヨーロッパの人は一般的な情報はあるようですが、私はやはり知らないことだらけで・・・。 このイランの話もそうです。 観ているだけで勉強になりました。 そして主人公マルジャンの心情。 革命前は宗教が国を支配していたわけではないので女性もベールなど被ることはなかったようですが、イスラム共和制となって以来、女性は外ではベール必須、なるべく肌を出さない服装へと義務付けられるようになります。このような強制を強いられた生活を送らねばならなくなった上に、今度は戦争で爆撃を受け、身近な人が逮捕されたり死んでいったり・・・。上流家庭出身の彼女はそんなさなか外国へ渡ることになりますが、まだ幼い彼女は外の自由な空気にすっかり酔いしれ、そして自分はイラン人であると言えなくなってしまう・・・。 彼女自身の明るく強いキャラクターがこの暗い内容の映画をさらっとさわやかに見せていますが、実際これだけの経験を若いうちに強いられたというのはどれほどのものだったか・・・と思います。 いろんなことを考えさせられる作品でした。 仏題:"Persepolis" 製作年:2005年 監督:Marjane Satrapi, Vincent Paronnaud 声の出演:Chiara Mastroianni, Catherine Deneuve, Danielle Darrieux おすすめ度:★★★★★★★★☆☆ 今日の日記がお気に召しましたらクリックお願いします→
by nouilles-sautees
| 2007-08-01 22:43
| フランス映画 O à Z
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