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この映画の公開は、フランスより日本の方が早かったですね。
フランスでは確か今年に入ってからだったような。私が観に行ったのは2月初めでしたが、その後もかなり長く上映してました。たぶん今も数ヶ所でまだ上映されているかも。 刑務所でピアノを教えているクリューガーは、ある日ジェニーという受刑者に出会う。彼女はすばらしい才能の持ち主。それもそのはず、幼い頃は神童と呼ばれていたこともあったのだ。 その彼女は今では凶暴な問題児。キレたら暴れまくり、暴力を振るい出したら止まらなくなる。そんな彼女もピアノへの熱意は忘れていなかった。ピアノを続けるために課せられたルールを守り、クリューガーと共にコンクールを目指すことになる。 ところが彼女に重傷を負わされた看守や彼女に嫉妬する他の受刑者たちからの嫌がらせがはじまる。それにも負けず、クリューガーの厳しい指導の下に練習を続けるジェニー。 そしていよいよコンクールの第一次予選の日がやってくる・・・。 これはピアノをやっていてもなかなか自制心が効かない、どこか自暴自棄的なジェニーの物語であり、戦時中に起こったある出来事をずっと胸に秘めてきたクリューガーの物語でもある。 確かに私はこの老いたピアノ教師が必死にジェニーにピアノを教え、コンクールに出場させようとする、その表面は静かながら内面の力強い部分を見て非常に感じるところがありました。 ただジェニーの方は、いくらピアノの才能があるとは言え、腐ってしまっているとしか言いようがない部分が出すぎてて、ちょっとイライラしました。 ラストもあれが感動の部分らしいんですけど、私はちょっといい加減にしろよなと思えてしまい・・・。 あそこで恐らく初めてジェニーと先生が本当に分かり合え、通じ合えたのでしょうけれど、私は正攻法で行ってた方が先生は本当はもっと嬉しかったのではないかと思ったりしたわけです。 しかしラストのジェニーのあの目付き、すごかったですね。あれには圧倒されました。まだ新人なんですよね。将来有望。 そしてクリューガー役のモーリッツ・ブライブトロイ君のお母さま、モニカ・ブライブトロイ。 抑えた演技が効いていてクリューガー先生そのものを体現していたように思います。ストーリーには多少イライラしたものの、この人のこの演技を見れたのはよかった。 原題:"Vier Minuten" 仏題:"4 minutes" 製作年:2006年 監督:Chris Kraus 出演:Monica Bleibtreu, Hannah Herzsprung, Sven Pippig nouilles-sautees の好き嫌い度:★★★★★★★☆☆☆ 今日の日記がお気に召しましたらクリックお願いします→
by nouilles-sautees
| 2008-03-04 22:54
| ドイツ映画
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